だがしや楽校とは
「だがしや楽校」は山形の学校の先生だった松田道雄さんが、 放課後の子どもたちの生態を研究している中で発案した地域の活動で、 主に子どもたちが放課後や土・日曜日に地域で自分のお店(自分みせ)を出す活動として始まりました。
“楽校(がっこう)”という言葉には、学校では学びづらいことを学び、学校とは異なるスタイルで学ぶ「もう一つの自由な学びの場」という意味と、 遊びから学ぶという「楽しい学びの場」という意味が含まれています。
NPO教育支援協会南関東では、このお仕事体験の活動を、商い体験を通して職業・社会参加を意識させる活動として展開しており、 子どもたちは様々なお仕事(活動)に参加し、その報酬として「エコマネー」をもらいます。そして、そのエコマネーでしか買えない駄菓子屋を設置し、そのエコマネーを回収しています。自分で働いてエコマネーを稼ぎ、それで自分の好きなものを買うという行為には大切な教育的要素がたくさん含まれていると考えています。
「エコマネー」は、住民同士のつながりを深めながら助け合いに根ざした地域自立をめざす地域の新しい試みで、この活動によって子どもたちの自立心や社会参加意識を作り出すことができるものと考え、様々な場所で青少年の健全育成に向けた地域活動や、 子どもたちに屋外活動へ参加させる活動として、多くの方のご支援とご協力のもと今も広がり続けています。
だがしや楽校の効果
子どもたちの表現の場
それぞれの子どもたちが、自分の好きなこと、得意なこと、 できることなどを“みせ”る“みせ”を開くことができます。
子どもたちのお仕事体験
“おみせ”を自分で出したり、会場でお手伝いをすることで、「お仕事体験」ができます。
お手伝いをすることで誰かから感謝されたり、報酬として「エコマネー」をもらったりという、 お手伝い(「お仕事」)の喜びを子どもたちでも経験することができる貴重な場です。
お買い物体験
自分で稼いだお金(エコマネー) を、自分自身で考えて使うことができる場です。
それぞれの“おみせ”の人とお話をしながら、ゆっくりと、自分のペースで考えることができます。
子どもと大人のつながりづくり
“おみせ”で働いたり、買い物をしたり、遊んだりすることを通して、 子どもと大人、子どもと子ども、大人と大人が交流をすることができます。
地域のネットワークづくり
だがしや楽校に参加することで、今まで知らなかった地域のさまざまな活動団体と交流することができます。
だがしや楽校は、「参加した人たち同士の交流やネットワークづくり」も大切にしています。
だがしや楽校のシステム
出展について
主に子どもたちが「自分の得意なこと・好きなことを」を「できる範囲」で、“おみせ”にして出します。
“おみせ”と言っても、何かを売る、何かで遊ぶ、何かを披露する、など様々な形があります。
だがしや楽校のルールは「半分遊んで、半分働く」。“おみせ”を出す人たちも、会場で遊べる時間を作ります。
以下は、過去のだがしや楽校で出店されたお店の一例です。
“おみせ”と言っても、必ずしもエコマネーが必要なわけではなく、無料で体験できるものもあります。
手作り・体験・販売みせ系
- クラフト工作(作成・販売)
- 折り紙
- 似顔絵
- お絵かき
- トントン相撲
- 缶バッチ作成
- キーホルダー作成、ストラップ
- フェイスペイント
- 紙飛行機
- 大工体験
- 昔遊び
- 砂絵
- プロの写真屋
- 段ボール工作、松ぼっくりリース作り
- スライム作り、プラバン など
ゲームみせ系
- 輪投げ
- 的当て
- ストラックアウト
- ペットボトルボウリング
- けんけん相撲
- 釣り
- パットゴルフ、ひもくじ など
エコマネー【カバゴン】について
子どもたちが、自分で、気軽に自由に使えるお金として、当日会場にて使える通貨です。
※だがしや楽校にエコマネーを導入しているのは、横浜発祥のシステムです。
お仕事紹介所のシステム
当日会場に来た子どもたちは、会場内で「お仕事」をすることができます。
1. お仕事紹介所
仕事を紹介してもらい、『お仕事体験証明書』をもらいます。
2. 活動場所
挨拶をして30分間、お仕事をします。
3. エコマネー引換所
お仕事終了の報告をしてエコマネーをもらいます。